脳疲労が原因でアイデアが出ない!集中できない!?今すぐできる解消法

脳疲労が原因でアイデアが出ない!集中できない!?今すぐできる解消法

しっかりと眠ったつもりなのに、疲れが取れずイライラする、最近仕事に集中できずにミスばかりしている、頭が働かない・・・こんな経験はありませんか?
それは、もしかしたら脳疲労のためかもしれません。
「えっ!?身体だけじゃなく、頭も疲れるの?」
と思うかもしれないですが、その通りなんです。

過度な運動で筋肉が疲れるように、頭だって使い過ぎれば疲れてしまいます。
意外と知られていない脳の疲労。
その症状や原因、解消法についてお伝えすると共に、脳の休息に大いに貢献する、今世界中で注目されている「マインドフルネス」の効果とやり方をご紹介していきます。

頭が疲れると太ってしまう!?引き起こされる様々な症状

頭が疲れると太ってしまう!?引き起こされる様々な症状

まず初めに注意しておきたいのが、頭が疲れたとしても、身体とは異なってハッキリとは分からないことが多い、という点です。
具体的にはどのような症状が現れると思いますか?

最初によく見られるのが、理解力や判断力の低下です。
同じような説明を受けているはずなのに、何だか今日はいつもよりも、どうにも頭に入って来てくれないということはありませんか?
そんなときは、「疲れて」いるのかもしれないですよ。
集中力がなくなり、仕事や勉強などのミスが増える、というのもありがちなことです。
俗に言う、「頭がボーっとした状態」

また、意外なところでは食欲不振や過食もよく見られる症状の一つなんです。
太りたくなければ、頭も元気にしておかなければなりません。
このように、実に様々な症状が現れてきてしまいます。

脳疲労の原因とは?働き者は頭が疲れやすい・・・

脳疲労のメカニズム

脳疲労のメカニズム

それでは、こうした様々な症状を引き起こしてしまう脳疲労の原因には、どのようなものが考えられるのでしょうか?
私たちの脳は、それぞれの役割ごとに使われる部分が異なっています。
脳の中には、

  • 食べる、寝るなどの生理的な欲求や本能を司る旧皮質
  • 言葉や考えなど高度な人間的思考及び行動を司る新皮質

があり、それぞれに私たちの大切な生活や健康を支えています。

ところが、現代は非常に多くの情報に囲まれており、高度な人間的思考を司る新皮質は、言ってみればフル回転しなければならない状態です。
過度な負担が新皮質にかかると、逆に本能や生理的欲求を司る旧皮質の方は抑制されてしまいますので、新皮質と旧皮質のバランスが著しく崩れてしまうのです。
そこから自律神経等の乱れが起こり、疲労が生じてきます。

現代人特有の脳の疲労

現代人特有の脳の疲労

そういう意味では、ストレスも原因になります。
ストレスと言うと、「心の疲れ」をイメージする方が多いかもしれませんが、実は頭もしっかり疲れているのです。

例えば、人間関係で自分の嫌いな人と仕事上付き合う必要があったとします。
人間的理性を司る新皮質は「上手くやれ」と命令しますが、本能を司る旧皮質は「こいつ、キライ、付き合いたくない」と言い出します。
この二つのせめぎ合いが起こると、私たちはそこにストレスを感じます。
そして、たいてい本能の方を無理に押し殺すということをやってしまいますので、ここでも新皮質と旧皮質のバランスが乱れてしまうのです。

他に、私たち現代人が慢性的に抱える目の疲れも、脳疲労の原因の一つとなっていると考えられています。
パソコンやスマホ、テレビと、目を酷使する機会に溢れている現代人にとっては、避けて通れない問題ですよね。

頭が冴える!脳の疲労を取るための3大改善法

頭が冴える!脳の疲労を取るための3大改善法

では、このような不快で日常生活に支障をきたす症状から回復するためには、どのような方法が有効なのでしょうか?
頭の疲れを解消する方法としては、基本的に運動、食べ物、睡眠の3つが挙げられています。

運動することで血流が良くなり、疲れを取ることが分かっています。
やはり、身体でも疲れを取るために軽いストレッチなどを行ったりしますが、頭も同じです。
20分程度の運動で、血液の流れを改善しましょう。

また、栄養も大切な回復のための要素です。
まず摂っておきたいのが、温かい飲み物。
水やお茶などは即効性があるので、水分補給を忘れないようにしましょう。

栄養素としては、ビタミンやタンパク質、ミネラルなどで、温かい野菜スープや具だくさんのお味噌汁などオススメです。
なお、コーヒーやチョコレートなどは一時的な回復には有効ですが、根本的に疲れを取り除いてくれるものではないので、その点を覚えておきましょう。

そして、忘れてならないのが睡眠です。
やはり、質の良い眠りを確保することは、疲れを回復させるためになくてはならないことです。
まとまった睡眠時間を中々取れないという人には、10分から20分程度の昼寝をすることもオススメです。
ただし、昼寝はあまり長時間眠ってしまうと、夜の睡眠障害につながりかねないので、短時間に留めておいてください。

他に、アロマテラピーなど香りで疲れを取るという方法もあります。
ペパーミントやラベンダーなど、リラックス効果の高い香りを上手に使って、緊張を解きましょう。
目元や肩、首などをホット・タオルなので温めて血流を促進することも、疲れを取る方法として手軽な上、効果も高いのでオススメですよ。

脳を休息させるマインドフルネスとは?その効果とやり方について

Googleも実践!マインドフルネスって何?

Googleも実践!マインドフルネスって何?

上記では日常生活における脳の疲れを取る解消法について、お伝えしてきました。
さらに、それに加えて効果的な方法として、オススメするのが「マインドフルネス」というもの。
ここからは、なぜ効果的であるかを含めて、「マインドフルネス」がどういうものかを少しご紹介します。

厚生労働省の発表では、医療機関にかかっている精神疾患の患者数は近年大幅に増加しており、300万人(平成23年調査)を超えていると言います。
めまぐるしく変化する超情報社会の中で、ビジネス環境や人と人とのコミュニケーションに疲れ、心の病気に苦しむ人は後を絶ちません。
そうした中で、医療や心理カウンセラーなど心の専門家がその効果を認め、企業や各施設で取り入れられているのが、「マインドフルネス」です。

アップルの創業者、スティーブ・ジョブズが瞑想を実践していたことは有名ですが、グーグルやフェイスブック、ツイッターの創業者など、世界の名立たる企業や起業家の中で導入され、実践者も増えており、「最新ストレス対策」としてNHKでも先日紹介されました。

このマインドフルネスは、一言で言えば「この一瞬に全力を傾けること」。
今この瞬間の自分の体験に集中して、現実をあるがままに受け入れることです。

トップアスリートも実践!マインドフルネスの効果

トップアスリートも実践!マインドフルネスの効果

仏教の教えに根ざしたもので、悟りを開くために大変重要なものだとされています。
欧米ではその効果について研究・実証されており、ストレス対処法の一つとして、医療や教育、企業の現場で導入されています。

また、世界のトップアスリートたちも、メンタルスキル対策として取り入れています。
人は大きなストレスにさらされると、そのことにとらわれ、身動きが取れなくなってしまいます。
とらわれた心はどんどん固まって弱くなってしまうのです。

しかし、このマインドフルネスを行えば、ストレスを感じる場面でも否定的な物事や感情にとらわれず、自分を取り戻すことができます。
周りの状況や感情に振り回されることなく、自分自身をコントロールできるわけですから、常に自分軸のブレがなくなって、ストレスも軽減できるのです。

集中力が高まり、疲れない脳になる!マインドフルネスの練習法

集中力が高まり、疲れない脳になる!マインドフルネスの練習法

さて、そのやり方は静かに座禅をする、瞑想をするという方法もありますが、「今、目の前で起きていることに五感を使って集中し、自己を捨てる」という行為なので、すべての日常において実践が可能です。
「禅」の教えですね。

「ベストを尽くして失敗したら、ベストを尽くしたってことさ」
かのスティーブ・ジョブズをはじめ世界の多くの成功者たちが影響を受けていますし、ZENは今世界的なブームが起こっています。
日本を訪れる海外の旅行者たちにも京都の庭園や禅体験は人気が高いですし、仏教が若年層から中高年にまで広く見直されつつあるのも、時代を映していると言えそうです。

しかしながら、現代の慌ただしい日々の中で私たちは、絶えず何かに考えを巡らせ、気を散らし、100%一つのことに集中することが、なかなかできないのが実情ではないでしょうか?

マインドフルネスを訓練する、その一つの方法としてマインドフルネス瞑想法と呼ばれるものがあります。
脳の集中力を高めるエクササイズですね。

<マインドフルネス瞑想法のやり方>

  1. 椅子でも、正座でも構いません。
    なるべく静かな環境でリラックスして座ります。
  2. 目は軽く閉じ、ゆっくりと大きく深く呼吸します。
  3. ひたすら呼吸に集中します。
  4. これを3分~15分、一定の時間を決めて毎日の習慣として行います。

今に集中することによって、記憶や妄想でストレスが増え続けるのを止めて、記憶や情緒に関わる海馬を活性化させる可能性があるとされています。
創造性や集中力を高める一方で、免疫力を高め、うつ病や不安症、アルツハイマーなどの予防となり、高齢者社会を幸せに健康で生きていくにもその効果は絶大と、ますます期待されつつあります。

マインドフルネスのためのおすすめスマホアプリ

Zenify(無料)

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Google社員の間で話題になっているというこのアプリ。
課題(練習方法)が配信されてきて、瞑想ができるようになることで、マインドフルネスを日常的に取り入れるようにお手伝いしてくれます。

iPhone版
Android版

マインドフルネス・アプリ(有料)

マインドフルネス・アプリ(有料)

瞑想アプリの中で、使い勝手が良くて人気の高いアプリ。
音声に従って瞑想もでき、マインドフルネスの健康への手助けをしてくれます。
また、世界的な瞑想指導者の瞑想ガイダンスも購入することができますよ。

iPhone版
Android版

マインドフルネス瞑想ガイド

アプリではないですが、マインドフルネスの著書も出版している関西学院大学の池埜聡教授が提供するマインドフルネス瞑想の音声ガイド。
無料でダウンロードして聞けて、すぐできるものなので、取り組みやすいです。

ダウンロードページ

まとめ

私たちは、毎日多くのストレスにさらされつつも無防備、無自覚です。
そして、気が付かない間にジワジワと私たちを蝕んでしまう脳疲労。
そのままにしておくと、仕事に支障を来たすだけではなく、重大な病気を引き起こすことに・・・。
どんな強靭な人でもバランスを崩してしまいます。

ただ、常に意識して対処していくことで、疲れにくい頭と身体を作ることができます。
誰もが意識してトレーニングすれば、自分をコントロールし、創造的で理想的な人生を送っていくことができるようにもなります。

マインドフルネスはリラックスして幸せに日々を積極的に生きていくための一つの簡単ツール。
運動、食べ物、睡眠を改善した上で、マインドフルネスも日常に取り入れてみて、今日から脳も休ませてあげてくださいね。

オクヒロユキのメディア【究極のモンブランを求めて】