溢れ出るアイデアの出し方まとめ☆王道~変わり種の発想法と整理術
次から次へと、新しい企画やアイデアを考えないといけないのに、そう簡単にはアイデアは出てきません。
もちろん、出てきたアイデアがヒットするとも限りません。
それでも、何か生み出すために考えるのを止めることはできませんよね?
何にせよ、アイデアを出さないと始まらないと思います。
今まで色んな発想法を試した人もいるかもしれませんが、みんながよく活用しているフレームワークから、ちょっと変わったもの、更にそれを整理してアウトプットするやり方や進め方まで、ご紹介していきます。
いくつも試してみて、自分に合った方法でクリエイティブなものを生み出してくださいね。
目次
新しいアイデアが生まれる・発想を拡散させるやり方8選
オズボーンのチェックリスト
チェックリストを使ったアイデア発想法の中で、最も有名な「オズボーンのチェックリスト」。
- 転用:新しい使い道はないか?
- 応用:他に似たものはないか?何か真似はできないか?
- 変更:意味、色、働き、音、匂い、様式、型などを変えられないか?
- 拡大:より大きく、強く、高く、長く、厚くできないか?頻度などを変えられないか?
- 縮小:より小さく、軽く、弱く、短くできないか?省略や分割できないか?何か減らせないか?
- 代用:他の人、物、材料、素材、製法、場所に代用できないか?
- 置換:要素、型、配置、順序などを変えたりできないか?原因と結果を入れ替えできないか?
- 逆転:前後・左右・上下など反転してみたら?
- 結合:合体・ブレンドしてみたら?アイデアや目的を組み合わせたら?
SCAMPER法
オズボーンのチェックリストを整理して改良したもの。
- Substitute:入れ替えできないか?
- Combine:統合できないか?
- Adapt:応用できないか?
- Modify:修正できないか?
- Put to other uses:他の使い道はないか?
- Eliminate:削除できないか?
- Rearrange or Reverse:並び替えできないか?逆にできないか?
ブレインストーミング
集団でアイデアを出し合うことで、多くの発想を促していく方法(ブレストとも呼ばれることも)。
この段階では、とにかくアイデアをたくさん出すことを目的とするため、否定したり、結論付けたりして、自由に発想する妨げになることはしてはいけない。
量より質、誰もが思い付くようなものよりも誰も考えないようなものを優先して、時にはアイデア同士を掛け合わせて、進めていく。
マンダラート
9つのマスを使って、それを埋める形で思考を拡げていく発想法。
- 3×3の9マスを書き、真ん中に考えたいことを、周りの8マスにそれに関連することを書き込んでいく。
- 次に、8個の中から一つを選んで、別の9マスの真ん中へ書いて、同様に繰り返す。
- 数回繰り返し行うだけでも、初めに考えもしなかったことやキーワードが出てくる。
場合によって、最終的に出てきたことと最初に考えていたことを掛け合わせてみても良い。
シックスハット法
シックスハット法は、6色の帽子を被って、6つの視点から考えてアイデアを発想する方法。
参加者それぞれが異なる視点から自由に考えるのではなく、同じ方向を向いて考えることができるため、意見が揃いやすい。
- 白い帽子:客観的な視点。自分の意見は言わずに、データや仮説に基づき、情報について考える。
- 赤い帽子:直感的な視点。感覚的に思ったこと、感情的な表現で考える。
- 黄色い帽子:肯定的な視点。ポジティブ思考でプメリットを出していく。
- 黒い帽子:否定的な視点。ネガティブ思考で出てきたアイデアの欠点やリスクを出していく。
- 緑の帽子:創造的な視点。クリエイティブに想像して、自由なアイデアを出す。
- 青い帽子:管理的な視点。俯瞰的に見て調整を行い、まとめていく。マネジメント的思考。
6つの役割をそれぞれ異なって担うものではなく、全員が同じ色の帽子(またはネームプレートなど)を被り、1色ずつ試していく。
多くの場合、青・黄・黒・緑・白・赤・青の順番で行うことが多い。
マインドマップ
思考を整理して拡げるため、頭の中を見える化したツール。
真ん中に基となるキーワードを書いて、そこから放射状にキーワードを描いて、想像を拡散させていく。
アイデアしりとり
しりとりをしながら、出てきたワードに対して、テーマと掛け合わせて連想する。
普通に考えると出てこないワードが出てきたり、永遠と続けることができるため、とにかく数を出すときには有効である。
例)<スマートフォン>
あか→赤いスマホ
かお→顔の大きさくらいのスマホケース
おおきい→大きい人専用のスマホ
いちご→イチゴが好きな人に喜ばれるイチゴ仕様のスマホ
ごりら→ゴリラが投げても壊れないスマホ
らっぱ→ラッパの音が鳴るスマホケース
なぜなぜ分析
トヨタ生産方式の代表的な手段の一つで、問題に対する対策を考えるにあたって、「なぜ」そうなったかを繰り返し考えることによって、効果を検証する方法。
「なぜ」を5回繰り返す方法であるが、回数にこだわらず、最終的な結論に辿り着くことが重要なので、場合によっては3回でも6回でも良い。
例)<お客様からフライパンメーカーへのクレーム>
目玉焼きを焼いたら、すぐ焦げた。
→なぜ?油をもっとたくさん入れる必要があった。
→なぜ?フライパンを使いすぎて古くなってきた。
→なぜ?一日に何度もフライパンを使っている。
→なぜ?焼きものの料理を作ることが多い。
→なぜ?他の調理法をあまり知らない。
→商品の改良はもちろんだが、簡単にできる様々な調理法やレシピが読めるアプリを開発する。
アイデアや考えを整理・収束する進め方3選
5W1H法
英語の5W1Hに従って考え、整理していく手法。
- When(いつ)
- Where(どこで)
- Who(誰に)
- What(何を)
- Why(なぜ)
- How(どうやって)
5W1Hをベースに以下のものを加えて、6W2Hや7W3Hとして活用することもある。
- Whom(誰に対して)
- with Whom(誰と)
- How many(いくつ)
- How much(いくらで)
PREP法
簡潔に伝えて説得力のあるプレゼンができる文章構成法の一つ。
考え出したアイデアを整理して伝えていく際、説得力を高めるのに使われるが、頭の中の整理にも効果的である。
- P=Point(結論)
- R=Reason(理由)
- E=Example(事例)
- P=Point(結論の繰り返し)
KJ法
データをカードに書いてグループごとにまとめ、図や文章で整理していく手法。
その際、小さなグループから大きなグループ化を行っていく。
- 一枚のカードに一つのデータを書き込む。
- 書き込んだデータを似たようなグループに分け、各グループに見出しを付ける。
- グループ同士の関係性を見出しながら、図解化する。
- ありのまま順を追って文章化する。
あなたの発想を手助けする無料のWEBサービス・アプリ5選
MindMeister
マインドマップの定番アプリ。
スマホやタブレット、パソコンで同期が可能なので、とても便利に活用できるはず。
プレゼン資料としても使える優れもの。
Post-it® Plus
ポストイットをスマホでも使えるアプリで、カメラで写真を撮るだけ。
手軽に付箋に書き込めて整理もしやすい。
MandalArt
マンダラートをスマホでできるアプリ。
使い勝手が良く、出てきたアイデアをテキスト形式に変換でき、画像のシェアもできて便利。
コピーメカ
何かキーワードを入力するだけで、キャッチコピーを自動で生成してくれる。
いくつか提示してくれる中には、自分でも考えつかないような内容があり、それを基にして新商品を考えるのに役立つ。
ホッテントリメーカー
はてなブックマークにエントリー(ホッテントリ、Hot Entry)されるために、ブログのタイトルを自動で考えてくれるサービス。
タイトル作成が本来の目的だが、生成されらタイトルを基にして、アイデアを発展させていくのにも使える。
ちょっと変わったアイデアの出し方9選
他の人が思い浮かばないようなアイデアが生まれればいいですが、そう簡単にはいきませんよね。
とにかく面白い、笑いが起こるようなアイデアがないか考えたいところ。
それならば、「発想法自体も人と違うやり方がしたい」って人には、こんなやり方はいかがでしょうか?
ちょっと変わった大胆なアイデアが思いつくかもしれませんよ!
<自分を空っぽにする>
煮詰まるまで考えに考えて、それでもいいアイデアが出なかった場合は、とりあえず自分を空っぽにします。
自分を空っぽにした後、ポロッといいアイデアが出てくることがあります。
具体的に自分を空っぽにする方法は、スポーツや趣味など何も考えずに集中できるものが良いでしょう。
体を動かした後、着替えをしている最中、帰る途中、帰ってからビールを飲んでいると、良い案が降ってくるかもしれません。
<雑談で冗談を交えて話をする>
普段の雑談から、ネタのように冗談めいた発想で話を進めると、「そこまではできなくても、ここまではできそうだ」「この考え方はありだ」と現実的な部分と上手くバランスを取って考えてくれる人がいます。
そうすると、結果的に一工夫が加わったアイデアになることがあります。
<お風呂に入って一人二役で会話する>
どうしても、まともな新しいアイデアが出ないときは、お風呂の中などで、一人二役で会話をして、自分対自分で議論しながら考えをまとめていきます。
お風呂の中で声が反響するせいか、自分以外の意見に聞こえ、本当に自分の言っているアイデアに欠点がないかなど、気が回るようになります。
<ありえないことをたくさん考える>
普通に考えれば、ありえないことを想像します。
常識的な考えは誰でも思いつくようなアイデアになってしまうので、わざと常識はずれな考え方をしてみてください。
誰にも迷惑はかからないですし、恥ずかしいこともありません。
今までになかったアイデアを生み出すことができるでしょう。
<美術館や博物館に行く>
新しい発想を求める最適な場所の一つと言えるかもしれない、美術館や博物館へ行ってみましょう。
そのときに見たいものを見て、どんな色、どんな構造かなどをつぶさに観察します。
とても刺激になり、創作意欲がかき立てられるはずですよ。
できれば見終わった後に思ったことなどを書き留められると、なお良いです。
ストレス発散にもなりますし、良い意味でリセットされますね。
<考えながら寝る>
本当行き詰まったときは、寝てみてください。
決して諦めた訳ではなく、寝つく前まで横になりながらアイデアを考えます。
すると、寝ている間に今まで考え付かなかったアイデアが夢の中に出てきて、目覚めるかもしれません。
目覚めた際には、その夢の中で出てきたアイデアをメモに走り書きし、また寝ます。
すると、朝起きた際には、夢の中で閃いたアイデアを整理し、活用することができますよ。
何故か行き詰まり具合が深刻なときほど、この夢の中でアイデアがひらめく場合があるとかないとか・・・。
<シャワーを浴びて頭皮マッサージをする>
まず、シャワーを浴びて頭を頭皮から丁寧に洗って、マッサージをしながら考え事をすると 柔軟な発想が出てくるときがあります。
今までにないアイデアがふと湧いてくることがあるかもしれません。
そして、シャワーから出た後に、「ヨシッ!」と自分に気合を入れることでリフレッシュにもなって、頭がスッキリします。
<シャワーでプチ滝行をする>
シャワーを活用した上級者になると、シャワーで「お手軽滝行」もオススメです。
心臓に悪いので、いきなり水で始めるのは危険で止めてもらいたいですが、まずは普通にシャワーを浴びて徐々に水にしていき、最終的に冷たい水を浴びると無の境地になるはずです。
すると、何かしら新しいアイデアがふと思い浮かぶことがあるでしょう。
<無作為にネット検索をする>
とりあえず、思い付いた言葉をネットで検索してください。
すると、それに関連したキーワードが次から次へと出てくるので、そこからアイデアを膨らませていきます。
すると、今まで思いつかなかったことがたくさん出てくることがあります。
仕事場でアイデアを膨らませるためにできる工夫8選
きっとあなたは会社で毎日何か良い案がないかを洗い出して整理し、ひたすら考えているだろうと思います。
もしかしたら、家でも通勤途中でもずっと・・・。
そして、似たような案件、事例を探し、その中からヒントとなるような情報を集めて、掛け合わせて・・・。
企画をまとめた後は、会議で発表することになるときもありますが、会議中にもっといいアイデアが生まれれば、なお良いですよね。
アイデアを出すには環境も大切です。
優れたアイデアがより生まれるオフィスやデスク環境の作り方をご紹介します。
<時折、オフィス内をお散歩する>
仕事中、ずっと座ったままだと眠くなるし、身体も凝り固まってきて考えもまとまらなくなると思います。
そんなときはフロアを一周歩いて、自分のデスクに戻ったら伸びやストレッチなどをしてから仕事に戻ると良いでしょう。
そうすると、血流も頭に回るせいか、アイデアもよく出るようになります。
<ポストイットに書きまくる>
何か思いついたら、ポストイットに書き留めておき、時間を設けて議論する場を作ってみましょう。
例えば、コミュニケーションの場を作るために、朝会など1日に1回はミーティングを行ったりしてください。
コミュニケーションを活性化させるために、ティーブレイクスペースなどが設けられていれば、ベストですね。
最近は、中高生の間でポストイットなどの付箋を使ってノートを整理するのが流行っています。
「付箋ノート」を作るためのルーズリーフや「付箋ノート」を作りやすい付箋も販売されているので、活用してみてくださいね。
SNSで「#付箋ノート」と検索すると、色んなものが見られますよ。
<失敗を恐れずに、まず試してみる>
すぐ試してみることも大事です、失敗なら失敗で原因を確認しておきましょう。
また、よくルールを確認しておきます。
ルール上、問題ないことなのに、今まで誰もやってないから等の理由でやっていないことがあったりしますので。
<「ありがとう」をいつも言う>
どんなに些細なことでも、年齢や立場に関係なく、お互いにお礼を言うようにしてみましょう。
例えば、ペンを取ってもらったり、掃除を済ませてくれたりなど。
少人数の職場で、なおかつチームワークが重要な業務内容であれば、1度人間関係がこじれると職場全体に影響が出てしまうので、そういったトラブルを避けるためにも、些細なことでも感謝を表すことでコミュニケーションが取れやすくなります。
それを続けると、自然と自由に意見やアイデアが出せる職場になっていくはずです。
<恥ずかしがらず、周りに意見を求める>
一人で作業をしていて、詰まったときは一人で考え込まず、周りに話しかけて意見を求めることも時には大事です。
自分が思いつかない方向からの視点で物事を捉えてくれるので、「そう考えれば良かったんだ」と納得することも多く、とても助けになることでしょう。
<仕事環境をミニマルにしよう>
仕事でアイデアを膨らませるためには「ミニマル」(「最小限の」という意味)にすることも試してみましょう。
クリアな思考回路で居続けるのに、デスクはミニマルに、パソコンと内線電話のみ。
殺風景ですが、パソコンのデスクトップをそのとき欲しているイメージの画像に変えたりして、独自の世界に浸ってみてください。
<否定的な意見は言わない>
会議中は意見が否定されると新しい意見は出にくくなってしまうので、誰もが意見を出しやすいように全員一度は意見を聞き、可能な限り取り組んでいくという姿勢を全体で取ってみましょう。
また、普段から突拍子のない話を笑い話にしながら話したり、冗談を交えて雑談に近い雰囲気で話すことで、型から少し外れたアイデアも生まれやすくなってくるはずです。
<一人一回の発言をする>
会議で一人必ず一回は発言する決まりを作ってみましょう。
周りは必ず相槌を打ち、意見を出しやすい雰囲気を作り、例えば、アイデアノートを一人一冊持ち、思いついたときに書き留めることも良いでしょう。
それが習慣化につながると、会議で発表もしやすくなるはずです。
世界で愛読者多数のおすすめ書籍
アイデアのちから(原題:Made to Stick)/チップ・ハース、ダン・ハース
人の心を動かして世界を動かすものは、以下の6つの法則に則って作られていることを事例と共に提示している。
法則に従って考えていくだけで、アイデア創造のヒントが得られる内容になっている。
- 単純明快である(Simple)
- 意外性がある(Unexpected)
- 具体的である(Concrete)
- 信頼性がある(Credible)
- 感情に訴える(Emotional)
- 物語性(Story)
急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則(原題:The Tipping Point)/マルコム・グラッドウェル
あるアイデアや社会的行動がある点を境に、一気に拡がることを「ティッピング・ポイント」と呼び、その爆発的な感染には
- 少数者の法則
- 粘りの法則
- 背景の力
の3つの原則があると説明している。
マーケティングの古典的著書とも言われており、アメリカで大ベストセラーの本作。
この本を基にして上記の「アイデアのちから」が執筆されている。
脳の力を100%活用するブレイン・ルール/ジョン・メディナ
脳科学の観点から脳の働く仕組みを「ブレイン・ルール」として説明している。
記憶、睡眠、ストレス、感覚、男性脳・女性脳など、12のルールから脳にいい行動を提唱しており、アイデア発想の考え方や環境作りのヒントになる。
プレゼンテーションZEN/ガー・レイノルズ
プレゼンやデザインのカテゴリーに分類されるが、「伝える」という点においても役立つ内容である。
日本に移住した著者が禅の教えを基に、準備は「抑制」、デザインは「シンプル」、発表は「自然さ」として、プレゼンを行うべきと伝えており、資料作りに有効なデザインの実例も多数掲載している。
出てきたアイデアを整理して周りに説明するときに、この内容の考え方が役に立つはずである。
まとめ
「これならできそう!」「おもしろそう!」と思ったものはありましたか?
まずは手を動かして、取り組んでみることが大事です。
早速、アプリをダウンロードしてみるのも良いです。
また、アイデアは何もせず、急にひらめくことは普通ありません。
上記のようなツールを使うのも良いですが、常にアンテナを張って、感度を高めたり、アイデアの種になる情報を収集しておくことも大切です。
感覚的思考と理論的思考から、もっとアイデアが発想できる方法を書いた読みものを、ただ今プレゼントしています。
少しでも、お役に立てると思いますので、ぜひダウンロードしてみてくださいませ。
それから、「自分はこんな方法でいつも考えている」といった方法が他にありましたら、ぜひ教えてくださいね。
あなたのアイデアが世に出て、たくさんの人に役に立つ素晴らしいものになることを願っています。