ふわっと香るいい匂いで女性客ファンを増やせ!香りの心理効果活用術
匂いは心にも身体にも影響を及ぼすということは、徐々に浸透してきていますよね?
香りに敏感な多くの女性にとって、購買心理に欠かせない要因の一つが匂いであるにも関わらず、まだまだ活用できていないところは多いです。
女性ファンを増やしたい人もしくはお店にとって、どのように香りを使いこなしていけば良いか、事例とともにお伝えします。
におい成分それぞれの効果については、以下からダウンロードしていただけると、もっと深く突っ込んだ内容をお届けできますので、ここでは省かせてもらいます。
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どんな匂いがお店に引き寄せられるの?
誘引効果と言えば、昆虫のフェロモンが代表的な成分として挙げられると思いますが、匂いには人間でも引き寄せる力があります。
女性のみなさんに、匂いによってお店に引き寄せられることがあるか、お店や人の印象が良くなった経験があるかを聞いたところ、経験のある女性のうち、食べ物の匂いを挙げた人が30代で最も多かった結果が得られました。
20代では香粧品(シャンプーや化粧品など)に興味を持つ割合が多く、徐々に子育てや食事への関心が高まり、更に年齢を重ねると、食事自体の関心が減っていくからだと考えられます。
例え、飲食店でないとしても、果物など食べ物を思い出させる匂いのする芳香剤や、香りを感じることができる食べ物をおやつとして出したりして、興味を引いたり、印象を良くしたりすることは可能ですね。
匂いによってお店やスタッフの印象が良くなった事例13選
今回の結果からは、20代女性が匂いで印象が変わった経験をした人が最も多かったです。
20代女性のお客さまには、お店や店員さん、商品に対して、香りの活用で好印象に働く可能性が高くなるため、若い世代を対象としている場合は匂いの有効活用を検討してみてください。
また、トイレが良い香りだと、いい気分になって印象が良くなる意見もありました。
これなら、どこでも簡単にできることなので、トイレを気にしていなかった場合はすぐに対応してくださいね。
ただし、あまり人工的な香りよりもエッセンシャルオイルなどの自然な匂いの方が好まれます。
以下、世代別の事例をご紹介します。
20代女性の回答
<思わず深呼吸をしたくなる木の香り>
部屋のインテリアを探して立ち寄ったショッピングセンターで、入り口から香る木の香りがとても印象的な雑貨屋さんがありました。
そこには自然のもので素材を生かして作られた商品で溢れており、目にも優しい色彩・さわり心地の良い材質のイメージとマッチした香りでした。
身近なはずなのに普段なかなか感じない木の香りはとても落ち着けて、商品をより魅力的に見せてくれました。
<お惣菜の匂い>
コンビニなのですが、カウンターフーズは普段、中で温められていますよね。
たまたま、空いていたことによって、カウンターフーズでこんがり焼いた串などのいい匂いがしてきて・・・。
思わず、店員さんがいい人のように思えてきてしまいました。
<店員さんからの香水の匂い>
店員さんの香水の匂いがとてもいい香りで、私もつけてみたいと思って、ついつい聞いてしまいました。
そうすると、その店員さんが働いている雑貨屋さんで購入した香水だったことが判明して、その香水を購入しました。
とてもいい香りのするものでしたよ。
<ジャスミン系の大人っぽい爽やかな香り>
オシャレなイタリアンレストランに行ったときのことです。
お手洗いに行った際、置いてあったハンドソープを使ったら、自分好みのジャスミンの香りが残るハンドソープでした。
飲食店のハンドソープは手が荒れるようなものも多かったので、保湿もしてくれて良い香りのハンドソープが置いてあって好印象が持てました。
30代女性の回答
<優しいバラの香り>
雑貨店に入って、店員さんに質問をしたとき、優しいバラの香りがしてきました。
甘いような香りがしたので不思議と話しやすく感じて、初対面でしたが、とても気持ち良く話しが弾み、良い買い物ができました。
<トイレが清潔感あるいい香り>
居酒屋でトイレに行ったとき、とてもキレイでいい香りがして一気にお店が好きになりました。
アメニティも置いてあり、トイレが綺麗でいい香りがするというだけで、またお店に行きたいなと思います。
トイレが汚く、臭いとコンビニでも様々なお店でも行く気がなくなります。
<アロマの香り>
ずっと気になっていたけど、入りにくいアロマショップ。
店員さんも綺麗な方ばかりで、話しかけにくそうだな…と、気になって毎回お店の近くまでは足を運ぶのだけれども、あと少し勇気が出ず、どうしようかな…と思っていました・・・。
そんなとき、1人の店員さんが私に気付き、声をかけてくださいました。
その店員さんが私の方に歩いてきたときの、綺麗な空気と一緒に、私の好きな系統のアロマの香りがフワッとして、「入りにくいなあ、話しかけにくいなあ」という思いが、一瞬にして掻き消されました。
<柑橘系のアロマの香り>
寝具店に入ったとき、グレープフルーツのような柑橘系のアロマオイルの心地良い香りに包まれました。
寝具を探していたのですが、リラックスしながら店内を見ることができて、実際に寝室で使うイメージが湧きやすくなりました。
40代女性の回答
<シナモン系の匂い>
秋も深まったある日のことです。
ふと立ち寄ったクラフト店に入った瞬間、フワッと優しいシナモンとナツメグが混ざったようなスパイスの香りがしました。
外は寒くなりつつあったので、暖かいスパイス系の香りに身も心も暖かくなった気がしました。
そして、暖かみのあるシナモンの香りにお店に歓迎されているかの様にも思えました。
<アロマオイルの香り>
とある個人経営の飲食店ですが、少し離れた場所にあるトイレに入ったとき、ふわっと爽やかなアロマオイルの香りがしてセンスの良さを感じました。
トイレに香りがするものを置いているのは、よくあると思いますが、人工的な芳香剤の香りではなく、自然の植物から抽出したエッセンシャルオイルを使っているところに好感が持てました。
<甘い香水の香り>
年甲斐にもなく、少し若者向けのアパレルショップを訪れたときのことです。
話しかけてきてくれた店員さんが、1着の服を「こちらもありますよ」と差し出してくれたときに香りました。
身体全体からではなく、手首辺りからフワッと香る甘くてキツくない感じがとても良くて、キュートだなと感じました。
50代女性の回答
<珈琲の豆を煎る香ばしい良い匂い>
主人と二人で街を歩いて少し疲れた頃に見つけた小さな喫茶店がありました。
そこだけ昭和時代のままのような店構えに惹かれてドアをくぐると、優しい笑顔の老夫婦と珈琲の良い香りが迎えてくれました。
初めて訪れたのに何とも言えない懐かしさに包まれて、心から癒されました。
<化粧品サロンで焚いているアロマの香り>
友人のサロンでは一日中アロマディヒューザーやアロマランプを焚いて、いつも爽やかな良い香りがしています。
そのアロマは天然香料で、脳に直接働きかけ、精神的に落ち着いたり、前向きになれたりと、アロマの種類をその時々、あるいは訪れるお客さんのイメージで変えているそうです。
化学香料の強い香りではないので、とても安らぐ香りです。
リラックスに関する精油の効能効果
アロマやエッセンシャルオイル(精油)に詳しくない人にとっては、どんなものが何に効果的なのかは分からないですよね。
精油の中でも、リラックスに関する効能があるものをピックアップして、表にまとめてみたので参考になればと思います。
参考)①においかおり、堀内哲嗣郎、フレグランスジャーナル社(2006)②Aroma Style
まとめ
香りには心理的作用から生理的作用まで様々な効果があり、その種類も膨大です。
何を選んだらいいか迷うかもしれないですが、インスピレーションでも構いません。
お客さまにとって、あなたが「これがいいと思うもの」を選んでも良いと思います。
ぜひ色んな匂いを活用して、あなたのマーケティングに香りも取り入れてみてくださいね。